2012年3月10日土曜日

【日記】就活とライアーゲーム

ヨコオタロウの日記-kaiji01.jpg


「一人では、やっぱり何も出来ない」

ライアーゲーム / 甲斐谷忍



就活の選考でライアーゲームやらされた
http://blog.livedoor.jp/roadtoreality/archives/51486670.html

就活で特殊なゲームをやらせるのは勝敗よりも「特殊な状況でどういう風に振る舞うのか?」という人間性を見る事が多いけれど、これは単純な勝敗で決めてるっぽいですな。

こんなので学生さんの資質を測れるのか?……と思いますが、このスレを立てた人の説明が酷すぎて「ああ、こういう人を落とす為なのかな」とか考えさせられたり。



こういうゲーム「自分だったらどうする?」って考えるのが楽しいです。僕は「他人の指示に従う」という発想がキライなので、自分の所属するグループに対して

 ・8名中、最大で6名しか合格出来ない。
 ・ゲームの進行によっては5名以下しか合格出来ないケースがある。
 ・だから我々はグループ内の生存率を高める努力をしないか。

と説得し、

 ・このゲームをプレイして勝利する自信のある人は居るか?
 ・居るとすれば、単独で戦ってもらって構わない。
 ・でも残された人でグループを作れば必ず勝利出来るけど?

と、離脱者を抑止して

 ・平等を期する為に、クジかジャンケンで決めよう。

と提案する、とかですかね。
まあ現場でその提案を思いつくか微妙だし、実際に上手く行くかどうかわかんないですけど。とにかく「誰かの指示で騙し合いして就活の合否を決める」っていうのはヤなので、いずれにしてもゲーム外勝負を提案する気がします。



ちなみに最初は「一億円札をコピーしてバラ撒けばいいんじゃね?」と思ったんですけど。きっとそのあたりは抑止されてる予感。



ちなみにあらゆる選考の最終的な攻略は、ゲームを上手くクリアする事でも、頭の良い回答をするのでもなく、「選ぶ側になる」事です。

ちょっと考えればわかりますが、全ての試験官が自分が出す試験をパスしている訳ではありません。東大を最初に作った人は東大を卒業している人ではありません。自分は試験もパスしていないのに、他人に狭い関門を通らせようとする巧妙な人が存在するんですね。

こうした「選ぶ側になる」方法はイロイロありますが、その道を大人はなかなか提示しません。表玄関からの受験が全てかのように装うので注意が必要です。

それでは。


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