気持ちよかったですね~。
もうね、ほぼイキかけました。
……えぇ、すんません。
第2回WBC優勝インタビュー / イチロー
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僕はことある毎に「インタビューは嫌いです」と言ってるんですが、過去に電撃さんのインタビューで「何故インタビューがキライか?」についてインタビューに答えていました。もうこの行だけで「インタビュー」って4回も書いてて逆に好きじゃないのか感すらありますが。
ということで、そのインタビューから「何故インタビューが嫌いか」について自分の回答だけ抜粋。
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1:自分のしゃべりがおもしろくないのがイヤです。文章ならある程度は見返せますが、口頭ですと修正がなかなかできませんし、後から読み返して「あ、こういえばよかった」と後悔することもしばしばです。
2:自分の発言を変えられることがイヤです。文字スペースや公開範囲の関係で、編集が必要なことは理解していますが、言っていない内容になったりニュアンスが変わったりすることに対して非常に苦痛を感じます。
3:人様の文章を修正するのがイヤです。自分が修正されたくないのと同様に、他の方がせっかく作られた文章に赤を入れるのはツラいです。一生懸命作っていただいたと思うと余計に苦しいです。
4:そもそもメディアで全面に出ることがあまり好きではありません。自分自身ではなく製品や登場人物を好きになってもらいたいので、なるべく裏方に徹していたいです。
5:自分はみなさんにお見せするような容姿ではありません。官能小説に著者近影があってそこにヒゲオヤジがいたら萎えてしまうように、自分が表に出ることで作品にネガティブな印象が入るのが好きではありません。
6:ディレクターばかりがインタビューを受ける事をよいとは思いません。開発は集団作業であるにもかかわらず、取材はどうしてもディレクターやプロデューサーに集中します。そういう風に一部の人間が前に出る構図はキライです。
7:ウソや隠しごとをするのは好きではありません。発売前のインタビューなどではどうしてもネタバレを避けざるをえません。そうした状況で核心を突かれるようなことを聞かれた場合には隠しごとをすることになってしまい、結果的にツライです。
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書いてる自分もスゴイけど、これを掲載した電撃さんもスゴイですが。
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で、そんなインタビューについていくつか質問を受けたりもするのでここで回答。
Q:
ヤダヤダ言ってる割にはインタビュー受けてますよね?あと生放送とか。
A:
差別するのは好きではないので、一個の媒体で受けたら他のどんなモノも同様のルールで受けます。結果として増えます。あと最近判ったんですが、製品じゃなくて個人についてのインタビューはそんなに苦じゃない気がしてきました(製品世界から離れてるから)。あ、でもやっぱり苦手かも。
Q:
インタビューのサイト( http://theinterviews.jp/yokotaro )は何で平気ですか?
A:
口頭じゃなくて文章だから平気です。文章はある程度コントロール可能ですので、むしろそれは表現の場として捉える事が出来ます。だからインタビューを受ける時も出来る限りメールインタビューがいいです(が、その願いはなかなか叶わない)。それに、上記サイトはプロジェクトに関係ない質問限定なので色んな意味で平気です。
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雑誌の編集の方に「僕はインタビュー嫌いなんですけど、何で雑誌ではよくインタビューするんですかね?」って質問したら「ページを取りやすいから」という話をされていました。
確かにPSが出始めの頃は、ゲームクリエイターがインタビューを受けるのは新鮮なモノがありました。「まるで映画監督や芸能人みたいだ!」的な。映画や現実世界の模倣を目指すゲーム製品そのものの姿のような。
でも、やりとりされる内容が新製品についての当たり障りの無いリリースだったりして次第に飽きられていったような気がします。いや、世間全体は知りませんが、僕は飽きてしまって他の人のインタビューを読まなくなっていきました。
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ゲームに限らず映画監督なんかのインタビューも自分の中のバリューを失いました。「作品についてクリエイター側の意向を聞く」くらいだったら、作品そのものを見た方が早いですから。
インタビューを読みたいと思うのは「ものすごく変な人」か「知り合い」くらいですね。ポイントは自分にとって「興味のある製品」ではなく「興味のある人」であるところですか。
でもまあ、これって製品についてのインタビューじゃなくて芸能人へのインタビューに近い気がします。
あとは、引退されたゲームクリエイターさんの「あの人は今」的なインタビューとかあれば読みたい気もしますが。
書いてて思ったんですが、クリエイターのインタビューを読まないんじゃなくて、新製品リリース時の当たり障りのないインタビューが自分は苦手なのかもしれません。
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情報化社会が加速し、マスに向けたコンテンツではなく、パーソナライズされた情報や、ソーシャルメディアのような個同士を繋ぐ娯楽が好まれるようになってきました。
製品についてクリエイターにインタビューするよりも、ファンが相互に交流できたり発信出来たりするような新しいコンテンツの場が発達して欲しいなー、そして製品リリース時のインタビューという文化が廃れるといいなー、と思う今日この頃だったりします。
では。
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2013年2月20日水曜日
【日記】インタビューの未来
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