2011年10月2日日曜日
【日記】タマラナイ食事。
ムウ……ダシのとりかたは完璧、調味料の配合も申し分ない。
酢を使っているが、酢のキツイ香りを巧みに抑えてある。
ふむ……全体的にわざと香りを抑えてある……
いや待て……かすかに……かすかに何か香りをつけてあるぞ!
このわずかな香りが、この何もなんの味も匂いもなきものに、
鮮やかでふくよかな風味を与えているのだ……
この香りはなんだ?
おのれ!!
この雄山の味覚と嗅覚を試そうというのかっ!!
美味しんぼ / 雁屋哲:花咲アキラ
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ここしばらく「ゲームにお金を払う事」と「カミサマの正体」について日記を書いていたんですが、全然まとまらないのでふて腐れて酒飲んで寝ていましたが今起きました。
おはようございます。ヨコオです。
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まあその二つのテーマはいつか書くとして
今日は「タマラナイ食事」について。
皆さんには「むあーっこれ、タマンネーな!」って言う食事はありますかね。たとえば
・夜中に食う、おむすび&焼きソーセージ&玉子焼き
・野球場で食べる、ホットドッグ&ビール
・温泉旅館の朝に出てくる、焼きシャケ・海苔・納豆・ご飯
・高速道路サービスエリアのアメリカンドッグ
・ドライブ中に彼女に口に入れてもらうチョコ(ギギ!)
などなど。なんていうかシチュエーション込みで「タマンネー!」って思う食事です。これを僕は「タマ食」って呼んでます嘘です今作りました。
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タマ食は美味しくなくていいんですよ。いや美味しい方が本当はいいんですけど、美味しくなくてもタマンネー場合はあるので、美味しい事は必須条件じゃない。
僕はひなびたラーメン屋で大して美味しくないラーメン(「何でもないラーメン」と呼んでいます)をすするのが好きなんですが、味が旨いかどうかよりもスタイルとして決まってるかを重視するんですよね。ナルトとか好きじゃないけど重要、みたいな。
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あと「失われたタマ食」ってのもあります。
子供の頃に好きだった駄菓子屋とか、給食で出た「ソフト麺にミートソースをかけたもの」とか。(※給食は地方ローカルなので、共感出来ない人は揚げパンとかフルーツババロアとか好きなモノに差し替えてください。)
でも、それらを今食っても美味しくない。そのシチュエーションも完全に再現出来ない。なんか妙なプレイ感が出ちゃう。そういうのは「失われたタマ食」になるわけです。
ああ~。残念過ぎる。
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それと、タマ食の多様性について。
タマ食が世の中には一杯あると思いますが、アメリカの人とかは日本の朝ご飯の良さとか判らないと思うんですよ。そもそも日本食に出会わないだろうし。
って事はですね、僕らもアメリカの人のタマ食を知らない可能性があるわけですよ。僕らが「いやー味噌汁に玉子焼きにしょっぱい焼き鮭、日本に生まれて良かった~モフモフ」とか言ってる間に、アメリカ人の人は「この●●はアメリカ人にしかわかんないよね~!アメリカ最高!」とか楽しんでる訳です。アメリカに限らず、世界中の色んな地方・国にタマ食が隠されている訳です。
くやしくないですか!?
僕は悔しいです。日本の旅館朝食に匹敵するような快楽が他にあるのに知らないまま死ぬのとかイヤ過ぎます。
しかし、タマ食ってのはシチュエーション込みの食事ですから、単に食事を知るだけじゃダメなんですよね。その文化的背景も知る必要がある。ムイー!難しい!どうやったらいいんだ!
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そんな感じで現代社会では、知らないタマ食をどうやって体験するか?が求められていると思うんです。現代社会って大きく出たな。
でも飽食の時代ですよね。どの店に行ってもそこそこ美味しい。そうなると、人間は贅沢なモノで何食べても感動が薄くなっていく。そんな渇いた現代人にこそ、味だけでは無いシチュエーション込みのタマ食のブームが来る気がするんですよ。
ということで、外食産業の皆さんには是非頑張って欲しい。
暑い日曜の昼に野球してから飲むビールとかね!
(どうやってビジネスにするのかはさっぱりわかりませんが)
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