2011年11月4日金曜日

【日記】ギリシャ/TPP

ヨコオタロウの日記-4759307982.jpg


道徳なき経済は犯罪であり
経済なき道徳は寝言である

/ 二宮尊徳



経済には全く詳しくない自分が経済について考えてみる日。



国民投票終了まで対ギリシャ融資見合わせ、国民投票は12月4日に実施へ
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK801721620111103

・ギリシャ経済がヤバイ。
 →EUが助ける為に融資申し出。
 →代償としてギリシャはさらなる緊縮財政。
 →ギリシャ国民が反発。
 →ギリシャ首相が国民投票を呼びかける。
 →国民投票にEU反発。

これを見たワイドショーのコメンテーター達は「首相は国民の顔色なんか伺ってないできちんとリーダーシップを発揮して欲しい」と言っていました。EUもコメンテーターも、ギリシャは国民投票をやらない方がイイって思ってる様子。

で、ギリシャ国内の雰囲気はこんな感じ。

ギリシャの財政緊縮策が生活を圧迫、国民から不満の声
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-23380920110928

国民投票をやった場合の最悪のシナリオは、EUの支援を拒否→ギリシャの金融が破綻→世界大混乱、という流れ。そして国民は感情的だからEUの支援を拒否する、という予想。

大衆が愚かであれなんであれ、国民投票ってのは民主主義の一番シンプルなシステムなんだけど、そうすると市場が崩壊するという。「結果の正しさの為に、手段の正しさを捨てるのか?」というジレンマ。

簡単な話だけど、難しい。
正しいってなんですかね?



で、日本国内ではTPPの議論で盛り上がっていますが、TPPとFTAとEPAの違いすら分からない自分はオロオロするばかり。なんかアメリカ陰謀論みたいな話まで出ていてどれが本当か判らないので、ソースがハッキリしている論説をピックアップしてみました。


>賛成派の2個

新自由主義否定はナンセンス! やっぱり「小泉改革」は日本に必要だった
http://www.cyzo.com/2011/10/post_8937.html

米国丸儲けの米韓FTAからなぜ日本は学ばないのか
http://diamond.jp/articles/-/14540


>反対派の2個

JAのサイト
http://www.zenchu-ja.or.jp/tpp/

反TPP論の問題点‐TPPで農業は壊滅するのか?‐
http://www.canon-igs.org/research_papers/macroeconomics/20110222_728.html


読んでて思った事。

まず、未来予想の「たられば」が多くてどれがアタリなのか判りづらい。

次に「農業が壊滅する」という話は、食料輸入大国の日本は既に壊滅しつつあるんじゃないの?だから現状維持じゃなくて鎖国レベルの関税を主張する必要があるんじゃないの?

最後に「関税が撤廃されている状態」っていうのは日本の都道府県の間でも行われていて、大都市圏の農家とか特に保護されずに崩壊してるんだけれど、それは構わないんだろうか?

……と、こんな感じなんですが。
このあたりはきっとどこかの常識として議論され尽くされているでしょう。多分。



きっと誰かが得をすれば誰かが損するような構造な上に、一度信じた方針を手放せない人達ばかりで、どうにもならなくなっているんじゃないのかな~、と思ったり。

ということで「経済はよくわからないな」という事を確認した日でした。<理解出来ていない事を知る事は大変重要。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



0 件のコメント:

コメントを投稿